SIMフリー機Nexusシリーズが丸わかり 迷っている人は必見!
- スペック表
- 価格のレンジ
- 対応バンド
- Nexusの強み
- Nexusの注意点
- 評判、使いやすさ
9社の機能やプラン特徴をまとめました。あなたに合う会社が分かると思います。
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Nexusの概要と歴史
NexusシリーズはAndroidを生み出したGoogleが「純粋なAndroid」をユーザーに提供するためにメーカーと協力して作り出したスマートフォンです。
2010年に発売された「Nexus one」という機種が初号機ですが、これは日本未発売。
日本では3代目にあたる「Galaxy Nexus」が2011年に発売されましたが、docomo専売でSIMフリー機ではありませんでした。
そして2012年、ようやく「Nexus4」がSIMフリー機として発売されました。
この頃から日本でもSIMフリー機やmvnoが次第に盛り上がりを見せ始めます。
そしてmvno本格的普及の一役を担ったと言われているのが、続く2013年に発売された「Nexus5」です。
当時としては高いスペックとバランスの取れた価格。
さらにGoogle Play経由で買えるようになったこともあり、大きなヒット商品となりました。
現在の販売機は
- 「Nexus5X」
- 「Nexus6P」
- 「Nexus9」
の3つ。
このうち「9」はタブレットですので、スマートフォンとして売られているのは「5X」「6P」の2つです。
スペック表
ここでは、 「Nexus5X」と「Nexus6P」の基本スペックを比較します。
【Nexus5X】 | ||||
メーカー | 大きさ | 重量 | 電池容量 | プロセッサ |
LG | 147x72.6x7.9mm | 136g | 2,700 mAh | Snapdragon808 (6コア) |
画面サイズ | 解像度 | カメラ性能 | メモリ | ROM |
5.2インチ | 1920×1080 | 背面:12.3メガピクセル 前面:5メガピクセル | 2GB | 16GB/32GB |
【Nexus6P】 | ||||
メーカー | 大きさ | 重量 | 電池容量 | プロセッサ |
Huawei | 159.3×77.8×7.3mm | 178g | 3,450mAh | Snapdragon810 (8コア) |
画面サイズ | 解像度 | カメラ性能 | メモリ | ROM |
5.7インチ | 2,560 x 1,440 | 背面:12.3メガピクセル 前面:8メガピクセル | 3GB | 32GB/64GB/(128GB) ※128GBは日本発売なし |
両者を見比べるとわかりますが、「5X」よりも少しスペックアップしているのが「6P」です。
しかし、双方とも現在売られているスマートフォンの中ではかなり高い性能の部類に入るので、「5X」 を選んだからといって、もの足りないということはありません。
選ぶ際は、サイズの違いを一番に考えればよいでしょう。
5.2インチと5.7インチはその数字以上に大きさの違いを感じます。
実寸ではタテ約10mm、ヨコ約5mmという違いがあります。
これは実際に使ってみるとかなり使い勝手が異なります。
特に手の小さい人だと大きいサイズは手に余るかもしれません。
さらにスペック差を挙げるならば、前面カメラのスペックの違いが特に目につきます。自撮りを頻繁にする人の場合、「6P」を選んだほうがよいかもしれません。
価格
「5X」はdocomoやY!mobileで、「6P」はSoftbankでも売りだされましたが、ここではSIMフリー機に限って説明するため、2016年6月現在のGoogle Play上の価格を記載します。
〈Nexus5X〉
- 16GBモデル : 5万9300円
- 32GBモデル : 6万3400円
〈Nexus6P〉
- 32GBモデル : 7万4800円
- 64GBモデル : 8万800円
Android機の場合、安価で買える機種も多数出ているため、それに比べると、決して安いとは言えない価格です。
しかし、多少高価ではあっても高いスペックや、何より最新のAndroidを常に使用できる強みは大きいと考えられます。
対応バンド
まず「5X」と「6P」それぞれの対応バンドをLTEとW-CDMAのそれぞれ記載します。バンドがよくわからないという人は、下にある解説のみ読んでください。
〈Nexus5X〉
- [LTE] 1/2/3/4/5/7/8/9/17/18/19/20/26/28/38/40/41
- [W-CDMA] 1/2/4/5/6/8/9/19
〈Nexus6P〉
- [LTE Band] 1/2/3/4/5/7/8/9/17/19/20/28/38/39/40/41
- [W-CDMA] 1/2/4/5/6/8/9/19
上記のバンドを見ると、docomo系のmvnoであれば問題なく使用できます。
細かく見ていくと、docomoが使用しているLTE Band21に対応していないという指摘もできるのですが、21はiPhone6Sでも対応していないですし、そこまで大きな問題ではありません。
普通に使うぶんには何の問題もありません。
一方、au系の回線では使用しない方がよいでしょう。
特に「6P」はauがメインで使用する11と26に対応していないため、満足に使えないと考えてよいでしょう・
mineoのようにdocomo回線とau回線双方を選べるmvnoの場合はdocomo回線のプランを選ぶようにしましょう。
Nexusの強み
Nexusの強みは何といっても常に最新版のAndroidを使用できる点です。
メーカーが独自に入れるアプリなども一切入っていないので、純粋なAndroidを操れるという点は非常に大きなポイントです。
Nexusの注意点
NexusシリーズはmicroSDなどの外部メディアに一切対応していません。そのため、ゲームを沢山入れたい人や写真を本体に保存しておきたい人などは、容量の大きなタイプを選択する必要があります。
評判、使いやすさ
「5X」「6P」それぞれの評判はおおむね良好です。
やはり最大の魅力は余計な外部アプリが入っていない状態で、最新のAndroidを常に使い続けられるという点。
現在の最新版であるAndroid 6.0は、2013年に発売された「Nexus5」にも正式対応していて、少し前の機種であってもOSのアップデートから切り捨てないというGoogleの姿勢が伝わってきます。
「5X」と「6P」もかなり先のOSまでサポートされることが予想されます。
一方、本体の機能については、「カメラ機能が弱い」という声が若干ですが聞かれます。
ただし、これはあくまでもiPhoneやXperiaの上位機など、カメラ機能が非常に高い機種と比べるとという話。
スナップ程度ならば充分キレイに撮れるという評価も少なからず見られました。
また、価格が若干高いのでは?という声も一部に聞かれます。
Android機は非常に安価な機種も多いので、「mvnoで節約するのなら、機種はもっと安いのにしないと」という声もありました。
しかし、ある程度高いスペックを持ち、さらに先々のOSアップデートも確約されているということは、ひとつの機種を長く使えるということです。
ですから、長期的に見ればコストはそこまで大きくないと考えられるのではないでしょうか。
1台を大切に使うタイプの人にとっては、特にオススメできる機種と言えるでしょう。