au回線とSIMフリー機の関係を徹底解説! どの端末を選べばいい?

> MVNO(格安SIM通信会社)が注目された頃は、基本Docomo回線を使用するのが当たり前で、
auユーザーは格安SIMへの変更はためらわれたものでした。しかし現在ではその心配は不要です。
それはmineoとUQmobileの登場によるものです。この大手2社により随分auユーザーの障害は低くなりました。

しかし、auのユーザーは格安SIMへ変更する場合は、いくつかポイントを注意する必要があるのです。。
決して難しくはありませんのでぜひチェックしてみてください!

  • au回線の基礎知識 通信方式の違いを知る
  • auのSIMカードはほかのSIMフリー機に挿して使える?
  • auガラケーのSIMはSIMフリー機で使える?
  • SIMロック解除ができるau端末は何種類ある?
  • au回線を利用したmvnoサービス
  • mineoで使えるSIMフリー機とau端末は? 端末はどうやって手に入れる?

au回線の基礎知識 通信方式の違いを知る

まずはじめに、携帯電話の通信方式について知っておく必要があります。
現在日本では3GとLTEという方式をメインに携帯電話の通信が行われています。
3Gの次世代技術にあたるのがLTEと考えて問題ありません。

2017年9月現在、各社ともLTEで高速なデータ通信を行い、3Gで音声通話を行っている
というのが一般的な使われ方です(LTEサービス地域外は3Gでデータ通信も行う)。


LTEでもVoLTEという技術を使って音声通話を行うことはできますが、まだ始まったばかりの
サービスのため、音声通話の主流ではありません。
かつて使われていた2Gはすでに終了しているように、今後3Gも次第に整理されてVoLTEに
置き換わっていくことになると思われますが、数年かかるとみられています(2017年現在)。

つまり、しばらくの間は3GとLTEの併用が続いていくのです。

さて、この3Gですが、さらに分類すると、
「W-CDMA」 と「CDMA2000 1x」という規格に分けることができます。
それを日本の3大キャリアに置き換えると
  • DocomoとSoftBankがW-CDMA
  • auがCDMA2000 1x を採用しています。
    このようにauを除く大勢の通信会社がdomomoからW-CDMA回線をかりて使用しているのが現状なのです。
    POINT

    そのため、CDMA2000 1xに対応したauの端末はW-CDMAと規格が合わないため、
    基本的に使えない
    という状況ですので注意が必要です。
    ※ただしiPhoneのように両規格に対応したスマホもあります。


    au回線のSIMフリー端末ではLTEは使える?

    DocomoとSoftBankが対応している通信方式とauの通信方式は根本が異なるため、
    au回線対応の端末ではDocomo系のSIMで使えないというのは具体的に
    何が問題となっているのでしょうか。

    それはLTE(データ通信)通信をすることは問題ないが、3G回線使用(通話)ができないのが問題なのです。

    POINT

    例)auのキャリアスマホのSIMロックを解除してSIMフリー機にし、Docomo系の格安SIMを挿した場合、
    通話はできないが、データ通信は可能ということになります。


    LTEは現在、高速データ通信を中心に使われているものなので、LTEのみ使えるということは、通話はできないが、
    データ通信のみができるということです。一方、上でも少し触れたように、auのVoLTEというLTEで通話するサービスがあります。
    VoLTEに対応している機種ならば通話もLTEで行えるので、3Gの方式が違っても音声通話を行うことができます。

    Check

    SIMフリー機でVoLTE対応をしている機種は、随分増えて来ました。2017年時点で、新機種なら対応できる場合が多いです。
    購入する際は、対応機種かどうかをチェックするようにしてください。


    SIMフリースマホについてはこちらで漫画形式で解説してあるので要チェック!

    au系のスマホだと海外での使用に制限があるので要注意!

    auが採用している3Gの通信方式CDMA2000は、世界的に見てもかなり少数です。
    そのため、海外の空港などで旅行者向けに売られているSIMカードも、
    ほぼDocomo系と同様のW-CDMAが使用されています。

    Check

    つまり、auのキャリアスマホをSIMロック解除して海外に持っていったとしても、周波数が異なるので使えないということが多いです。


    「海外だと通話はしないから、LTEでデータ通信だけできればいいのだけど」という人もいるかもしれません。 しかし、海外の場合、日本のようにLTEが全国のさまざまな場所で使えるとは限りません。
    アジアなどではちょっと中心部から離れると3Gが中心です。そのため、通話はおろか、
    データ通信もまったくできないという状況になってしまうのです。それでは困りますよね。

    国内でau系のスマホを使っている人が海外に行くときは、海外専用のスマホをもう一台購入したほうが
    良いと覚えておきましょう。(iPhoneなど両規格対応機種は除く)


    auのSIMカードはほかのSIMフリー機に挿して使える?

    では、一度mvnoから離れて、auのSIMカードSIMフリー機の関係について考えてみます。
    まず、auで契約しているSIMをSIMフリー機に挿して使うということはできるのでしょうか?
    これは、通信方式がCDMA2000 1xに対応している機種ならば、auのSIMカードを挿して使うことができるという答えになります。
    しかし残念ながら、現在販売中のSIMフリー機でCDMA2000に対応している機種は
    ほとんどなく、一部に留まっています。
    海外でもW-CDMAのほうが一般的な規格なので、海外SIMフリー機を輸入して使うという選択肢も現実的ではありません。

    つまりCDMA2000に対応している一部の機種にするか、iPhone、またはZenfoneシリーズの
    デュアルシムシステム(DSDS)を購入して通話とデータ通信を別々のSIMで使い分けるのがいいでしょう。

    auガラケーのSIMはSIMフリー機で使える?

    現在auのガラケーに使われているSIMは特別な形のものというわけではないので、
    SIMフリー機に挿すことができます(SIMのサイズが合致する必要あり)
    そのため、ガラケーで契約したSIMをSIMフリースマホに挿して音声通話を行い、
    データ通信はWifiのみで行う形で通信料金を節約しようとしている人もいます。

    しかし、この方法だと、ちょっとしたきっかけで大量に通信されてしまい、とんでもない額の請求がされるという
    可能性が拭えません。日本に帰ってから大金を請求されるなんてことも....

    ガラケー回線を維持したままSIMフリー機を使いたいのなら、MVNOとの二台持ちにするべきでしょう。


SIMロック解除ができるau端末は何種類ある?LTE対応、3G対応端末


Check

auから発売された端末でSIMロック解除ができるのは2015年4月以降に発売され、
さらに購入後、約半年経過した機種が対象となります。


SIMロック解除をすることでauの端末もドコモのSIMカードや格安SIMでも使うことが出来ます。
auでSIMフリー対応機種をまとめました。
APPLE
LTE
機種名/周波数帯 700MHZ 800MHZ 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ 3.5GHZ
バンド28 バンド18/26 バンド19 バンド8 バンド11 バンド21 バンド3 バンド1 バンド42
iPhone7
iPhone 7 Plus
iPhone SE
iPhone 6s
iPhone 6s Plus

3G(W-CDMA)
機種名/周波数帯 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ
バンドVI/XIX バンドVIII バンドXI バンドIX バンドI
iPhone7
iPhone 7 Plus
iPhone SE
iPhone 6s
iPhone 6s Plus
auブランドモデル
LTE
機種名/周波数帯 700MHZ 800MHZ 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ 3.5GHZ
バンド28 バンド18/26 バンド19 バンド8 バンド11 バンド21 バンド3 バンド1 バンド42
Qua phone QX
Qua tab PZ
Qua phone PX
Qua phone
Qua tab PX
Qua tab 01
Qua tab 02

3G(W-CDMA)
機種名/周波数帯 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ
バンドVI/XIX バンドVIII バンドXI バンドIX バンドI
Qua phone QX
Qua tab PZ
Qua phone PX
Qua phone
Qua tab PX
Qua tab 01
Qua tab 02
HTC
LTE
機種名/周波数帯 700MHZ 800MHZ 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ 3.5GHZ
バンド28 バンド18/26 バンド19 バンド8 バンド11 バンド21 バンド3 バンド1 バンド42
HTC U11
HTV33
HTC 10
HTV32
HTC J butterfly
HTV31

3G(W-CDMA)
機種名/周波数帯 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ
バンドVI/XIX バンドVIII バンドXI バンドIX バンドI
HTC U11
HTV33
HTC 10
HTV32
HTC J butterfly
HTV31
KYOCERA
LTE
機種名/周波数帯 700MHZ 800MHZ 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ 3.5GHZ
バンド28 バンド18/26 バンド19 バンド8 バンド11 バンド21 バンド3 バンド1 バンド42
MARVERA
KYF35
かんたんケータイ
KYF36
TORQUE G03
rafre KYV40
TORQUE X01
miraie f
URBANO V03
UDIGNORrafre
KVV36
GRATINA 4G
TORQUYE G02
URBANO V02

3G(W-CDMA)
機種名/周波数帯 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ
バンドVI/XIX バンドVIII バンドXI バンドIX バンドI
MARVERA
KYF35
かんたんケータイ
KYF36
TORQUE G03
rafre KYV40
TORQUE X01
miraie f
URBANO V03
DIGNORrafre
KVV36
GRATINA 4G
TORQUYE G02
URBANO V02
LG Electronics
LTE
機種名/周波数帯 700MHZ 800MHZ 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ 3.5GHZ
バンド28 バンド18/26 バンド19 バンド8 バンド11 バンド21 バンド3 バンド1 バンド42
isai Beat
LGV34
isai vivid
LGV32

3G(W-CDMA)
機種名/周波数帯 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ
バンドVI/XIX バンドVIII バンドXI バンドIX バンドI
isai Beat
LGV34
isai vivid
LGV32
SAMSUNG
LTE
機種名/周波数帯 700MHZ 800MHZ 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ 3.5GHZ
バンド28 バンド18/26 バンド19 バンド8 バンド11 バンド21 バンド3 バンド1 バンド42
Galaxy S8
SCV36
Galaxy S8+
SCV35
Galaxy S7 edge
SCV33
Galaxy A8
SCV32
Galaxy S6 edge
SCV31

3G(W-CDMA)
機種名/周波数帯 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ
バンドVI/XIX バンドVIII バンドXI バンドIX バンドI
Galaxy S8
SCV36
Galaxy S8+
SCV35
Galaxy S7 edge
SCV33
Galaxy A8
SCV32
Galaxy S6 edge
SCV31
SHARP
LTE
機種名/周波数帯 700MHZ 800MHZ 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ 3.5GHZ
バンド28 バンド18/26 バンド19 バンド8 バンド11 バンド21 バンド3 バンド1 バンド42
AQUOS R
SGV39
AQUOS SERIE
mini SHV38
AQUOS U
SHV37
BASIO2
AQUOS U
SHV35
AQUOS SERIE
SHV34
AQUOS SERIE
SHV32
AQUOS SERIE
mini SHV33
AQUOS K
SHF33
AQUOS K
SHF32

3G(W-CDMA)
機種名/周波数帯 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ
バンドVI/XIX バンドVIII バンドXI バンドIX バンドI
AQUOS R
SGV39
AQUOS SERIE
mini SHV38
AQUOS U
SHV37
BASIO2
AQUOS U
SHV35
AQUOS SERIE
SHV34
AQUOS SERIE
SHV32
AQUOS SERIE
mini SHV33
AQUOS K
SHF33
AQUOS K
SHF32
Sony Mobile Communications
LTE
機種名/周波数帯 700MHZ 800MHZ 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ 3.5GHZ
バンド28 バンド18/26 バンド19 バンド8 バンド11 バンド21 バンド3 バンド1 バンド42
Xperia?XZs
SOV35
Xperia?XZ
SOV34
Xperia?X
Performance
SOV33
Xperia?Z5
SOV31
Xperia?Z4
SOV31
Xperia?Z4
Tablet SOT31

3G(W-CDMA)
機種名/周波数帯 800MHZ 900MHZ 1.5GHZ 1.7GHZ 2.0GHZ
バンドVI/XIX バンドVIII バンドXI バンドIX バンドI
Xperia?XZs
SOV35
Xperia?XZ
SOV34
Xperia?X
Performance
SOV33
Xperia?Z5
SOV31
Xperia?Z4
SOV31
Xperia?Z4
Tablet SOT31

これは2017年8月現在の情報ですので、SIMロック解除を考えておられる方はauのホームページをご確認ください。 au公式ホームページ

au回線を利用したMVNOサービス


au回線を利用しているMVNO大手は2つです。それは「mineo」と「UQモバイル」です。
これまでdocomo回線がメインだったMVNOの世界に、au回線を使ったサービスが
登場したのは2014年6月のことでした。

これは株式会社ケイ・オプティコムが手がけた「mineo」で、このサービスの登場により
auスマホを使っている人でもMVNOという選択をすることができるようになったのです。

「mineo」はDocomo回線とau回線両方のプランが選べ、料金も他のMVNO業者と同水準。
料金割引のキャンペーンが行われることもあり、使い勝手と価格のバランスが非常にすぐれた業者と言えます。

マイネオの感想をレビューしました。評判と実際の使用感(サイト管理人が使っています)
ちなみに音声通話つきプランの場合、Docomoプランよりauプランのほうが若干安くなっています。
(データ3GB+音声の場合、docomoプランは1,600円、auプランは1,510円)。
.ギリギリまで切り詰めたい人はauプランを選ぶとよいかもしれません。

もう1つはUQモバイルです。
MVNOとして直接SIMフリーiPhoneを売り出したのはUQ mobileが初めてでした。
直接販売されるので、テザリングなどもしっかりとサポートされることがポイントです。

そのため、格安SIMと共にiPhoneを安く安定的に使いたい人は有力な選択肢です。
また、無料通話がついているのも大きなポイント。

毎日のように電話をする人の場合は3大キャリアのほうがいいですが、1日数分程度ならば、
月の通 信費がキャリアに比べて半額以下になることもあるでしょう。


mineoやUQモバイルで使えるSIMフリー機とauのキャリア機は?スマホなどの端末はどうやって手に入れる?

mineo、UQモバイルを利用する場合、以下4つの方法で携帯端末を確保する必要があります。
それぞれのメリット・デメリットを解説します.

現状使っているキャリアのスマホをそのまま使う

もっとも安上がりな方法です。auスマホならば多くの機種がマイネオやUQmobileに
対応しているので、そのまま使うことができます。
Check

ただ、一点注意しなければいけないのが、iPhoneを使っている場合です。
iPhoneの場合、mineoのauプランで使おうとすると、テザリングができません。


これはUQモバイルも同じです。ルーターのようにPCやモバイルと一緒に使うことも
想定している場合は注意してください。

中古au端末を購入する

中古のauスマホは比較的価格も安く、新しい機種が手に入るのでオススメです。
中古とは言え、綺麗な最新機種もネットなどで安く手に入るので探してみるといいかもしれません。
ただ購入前には対応機種か再度ご確認を。

mineoやUQモバイルが販売する端末を購入する

mineoの通信方式に最適化された機種が売られているため、これがもっとも確実な方法です。
POINT 自撮りに特化したASUSのZenfone LIVEや低コスト高パフォーマンスのHUAWEI P10lite、
日本製のFUJITSUのarrow M04などが売られています。
UQモバイルは最新機種のZenfone4やiPhone6S、iPhone SEなどラインナップが豊富です。
SIMだけでなく、一緒にSIMフリースマホを探されている方は、
この機会に同時にお買い求めいただくのもいいかもしれません。
どの方法で端末を手に入れるにしてもmineoやUQモバイルが発表している
動作確認表を見てから購入することをオススメします。

mineoのauプランは端末も安く手に入る可能性が高く、月々の通信量も抑えることができます。
基本データ量に合わせた料金プランを選べますので外で通信をしない方等、とにかく安く費用を抑えたい方にオススメ。

UQモバイルのぴったりプランはわずか1,980円からで利用可能。
ライトユーザーならばぴったりプランSの60分通話と2GB通信でも十分だったりします。
毎回5分以内の通話で不足なく、データ通信も自宅にWifiがあったり、動画などは
あまりみない方はプランSにすれば、月々わずか1980円ですよ。

auは通話し放題、通信は格安SIM

もし仕事や家族との通話がどうしても必要だとおっしゃられる方には2台持ちはいかがでしょう?
通信はマイネオで、通話はauで通話し放題プランにする。これが通話が必要な方には一番料金を
安く抑えることができる方法であると言えます。
料金例

auカケホ基本料金/2700円
mineoデータSIM:3GB シングルタイプ 900円
-------------------------------------------------------
合計 3600円

いかがでしょう?あなたの現在の通信費と比べて随分安くなりませんか?


マイネオの感想をレビューしました。評判と実際の使用感(サイト管理人が使ってます)


まとめ
今auの人は上記どちらかをオススメします。 プランのことなど各社微妙に違うので比較してみてあなたに合う会社を選択しましょう。 下記で詳細に解説しています。
格安SIMフリーを比較 初心者に合うおすすめ会社はコレ!