MVNOとは?どんな仕組み 分かりやすく解説 メリットデメリット
MVNOとはスマホ代を安く提供している会社です。
私もはじめは「何か品質が悪いんだろう」と思っていた1人です。
詳しくは下記で解説しますがスマホ料金は確実安くなりますよ!
目次
- MVNOとは
- MVNOが普及した背景
- MVNOはなぜ安い?
- MVNOのメリット
- SIMフリーiPhoneとMVNOの組み合わせで劇的に安くなる!?
- MVNOのデメリット
- まとめ
9社の機能やプラン特徴をまとめました。あなたに合う会社が分かると思います。
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MVNOとは
MVNOとは「Mobile Virtual Network Operator」の略称で、//ドコモ・auなどの大手通信キャリアの回線を借りて通信サービスを提供している会社です。
日本語では仮想移動体通信事業者と訳されます。
ドコモ、auの回線を使った業者がありますが、現在はdocomoの3G/LTE網を借りてMVNOサービスを提供する会社が多く、OCNやビックカメラなどのインターネットプロバイダーや家電量販店などが自社のブランド名で通信サービスの提供をしています。
わかりやすく例えるならマンションのオーナーがドコモ。
その中の一部屋を借りていて、その部屋を別の人に使わしているのがMVNOといった感じです。
MVNOが普及した背景
先ほど、OCNやビックカメラなどの大手企業がMVNOに参入してきているとお話ししましたが、なぜ最近になって参入企業が増えてきたのでしょうか?
実はそれは、近年のSIMフリー、格安スマホの普及に深く関わっているのです。
そもそもMVNOは、ほんの5年ほど前までは非常にマイナーな存在で、一部のマニアのみに知られているような会社でした。
しかし、2010年にiPhone4が発売されたのとほぼ同時期に、MVNOの老舗とも言える「日本通信」という会社から、iPhone専用のサービスが発表されました。
そもそも当時のiPhoneはソフトバンクからしか発売されておらず、ドコモでiPhoneを使える方法へのニーズは今より強いものがありました。
その中で登場したこのサービスは、当時としては画期的なものとして受け止められ、インターネットで瞬く間に話題を呼びました。
その後、2013年になって、iPhoneがドコモから発売されるようになってからは、MVNOに対する需要も減ったかのように見えましたが、実はそうではありませんでした。
MVNOの特徴の一つである「安さ」に注目が当たったのです。
2012年ごろから、従来の3G回線よりも速く通信ができる「LTE」が普及し始めました。
それに伴って、大手通信キャリアでも料金プランの改定を行ったのですが、新料金は軒並み旧料金よりも高く、さらに1ヶ月毎の通信制限という厄介なものまで付いてきました。
しかし、後述する通り、MVNOは大手キャリアの通信網を非常に安い金額で利用できるという利点があります。
また、2015年からSIMフリー化が義務付けられたことで、
- 「端末」
- 「通信キャリア」
を切り離して使うことが簡単になりました。
わかりやすく言えば、自分の使いたい端末を自分の使いたい通信キャリア・プランで使えるようになったということです。
これによって、さらにMVNOへの需要は高まり、近年大きな盛り上がりを見せています。
SIMロック解除とは
MNVOの普及と切り離せないのが「SIMロック解除」というキーワードです。
キャリアで端末を購入した場合、その端末にはSIMロックと言われる制限がかけられています。
これは簡単にいえば、端末とキャリア回線の紐付けのこと。
たとえばドコモで購入した端末はドコモの回線でしか使えないという制限のことを指します。
端末にかけられた制限を解除して、どの通信会社でも使えるようにすることをSIMロック解除といいます。
日本の携帯電話はロックがかかっているのが当たり前でしたが、このシステムが大きく変わったのは2015年5月1日のこと。この日からSIMロック解除の義務化が始まったのです。
ただし、義務化はされましたが、キャリアが端末をSIMフリーで売るようになったというわけではありません。
販売時は従来通りSIMロックがかかったままです。
現状は、ユーザーがSIMロック解除の手続きを行わなければいけません。
また、解除ができるのは、購入後半年以上経過した端末のみという制限も設けられています。
海外のように、SIMフリー機が当たり前という状況ではありませんが、それでもSIMロック解除の義務化が始まったことで、ユーザーの利便性は大きく向上しました。
解除義務化後、mvnoの普及率にはさらに拍車がかかり、加入者は増え続けています。
SIMロックが解除になった背景
では、SIMロックはなぜ、解除が義務化されたのでしょうか?
前述の通り、解除義務化は2015年の5月に始まり、その際に報道でも大きく取り上げられました。
しかし実は、SIMロックの解除サービス自体は2011年に発売された機種から、すでに一部で行われていたのです。
そもそも、総務省はキャリアがロックをかけることでユーザーが固定化され、競争が促進されないことを問題視していました。
総務省としてはロック解除が行われることでmvno事業者の新規参入が促され、その結果、料金の値下げやユーザーの利便性向上を期待したのです。
そこで同省は2010年にSIMロック解除に関する検討会を開き、ガイドラインを作成。
これにより、翌年からSIMロックの解除スタートが決定しました。
しかし、このガイドラインには強制力がありませんでした。
そのため、ドコモとソフトバンクはサービスを開始したものの、解除できるのはごく一部の機種のみに留め、iPhoneなどの人気機種の解除は行わないという、ユーザーにとってはあまり喜べない形になってしまいました。
また、auは通信方式が他社と異なるということもあり、SIMロック解除は一切行わないという結論を出したのです。
なぜ、キャリア側はここまで解除を拒んだのでしょうか?
それまでキャリアは、端末を格安で販売する代わりに長期で契約を結んでもらうことで利益を出すというビジネスを行ってきました。
しかりロック解除が行われれば、ユーザーは短期間で通信事業者を乗り換える可能性が高まるため、これまでの収益構造が崩れてしまいます。
いくら総務省が要請をしてきたとはいえ、できれば解除は行いたくないというのが各社の本音だったのでしょう。
こうして、SIMロック解除は始まったものの、キャリア側がまったく乗り気でないため、これまでと大きく変わらないような状態が数年間続いてしまいました。
これに終止符を打つため、総務省が義務化に踏み切ったというのがSIMロック解除義務化まで
MVNOはなぜ安い?
多くのMVNOは音声通話機能を省いてデータ通信を提供することで、docomoよりも格安な料金での提供が可能になっています。
それに加え、MVNOでは大手通信キャリアよりも人件費や広告費を大幅に抑えています。
考えてみれば、大手通信キャリア以外の会社のCMはあまり見ませんよね。
さらに、大手通信キャリアでは、ドコモショップやauショップなどが全国で利用でき、利用者は何か問題があればマンツーマンで手厚いサービスを受けられます。
しかし、MVNOでは基本的に電話対応のみのサービスとなっています。
また、利用できる通信容量についても多彩なプランが用意されています。
例えば、利用頻度の少ないライトユーザーの場合は、1ヶ月の通信容量の少ない月額1000円前後のプランを契約して、毎月の通信料を節約する事ができます。
また、最近ではデータ通信のみならず、音声通話に対応しているMVNOが数多くあります。
概ねデータ通信専用プランに700円ほど追加すれば音声通話も利用できます。
大手3大キャリアのパケ放題各社とも1ヶ月7GBで設定してあります。
しかし、スマホユーザーの平均通信料は1ヶ月2GBといわれています。
そのため、差の5GB分を節約し、通信料金を下げる可能性が高いと言えます。
MVNOのメリット
それでは、「安い」以外のMVNOのメリットについてお話しします
大手通信キャリアでスマホを契約している方なら、「2年縛り」という言葉を聞いたことがあると思います。
毎月の通信料金から一定額割り引く代わりに、最低2年の契約継続を義務付け、もし2年以内に解約すると違約金がかかってしまうという契約です。
これでは、たとえ自分が契約しているキャリア以外に魅力的なサービスを提供するキャリアを見つけたとしても、すぐに乗り換えることが難しくなってしまいます。
もちろん、それこそが「囲い込み」を狙う大手通信キャリアの意図するところなのですが、私たちにとって足かせとなっているのは事実です。
一方、MVNOではそんな 「2年縛り」などの契約期間の制限のないプランも多数ラインナップされてますので、気軽に使いはじめることができます。
SIMフリーiPhoneとMVNOの組み合わせで劇的に安くなる!?
例えば、外では動画はほとんど見ず、SNSとメールの利用がメインで、自宅ではWi-Fiにつないで利用している方であれば以下のようなプランが考えられます。
- SIMフリーiPhone:73,224円(税別)
- OCN モバイル ONE 契約料:3,240円(税別)
- OCN モバイル ONE 月額料:972円(税込)
これを2年間利用した場合の総額は99,792円になります(税別)
この、「OCN モバイル ONE」は大手インターネットプロバイダのOCNが提供しているMVNOサービスです。
月額900という格安な料金設定の代わりに高速回線(LTE)で1日に利用できる通信容量は50MBとなっており、超過した場合は速度制限がかかります。
50MBの目安としては
- WEBページだと約200ページ
- メッセージアプリだと約10000往復
できますのでライトユーザーであれば十分足りる可能性はあります。
また速度制限がかかったとしても翌日には解除されますので安心です。
ちなみに、docomo・au・SoftBankとiPhone 5s(16GB)を新規契約した場合の、契約事務手数料と2年間の維持費の総額は以下の通りです。
- docomo:165,120円(税込)
- au:170,064円(税込)
- SoftBank:170,064円(税込)
MVNOのデメリット
しかし、一方でMVNOにはデメリットも少なからず存在しているのも事実です。
現在、多くの会社がMVNOを展開しており、また料金プランも様々な種類が存在しています。
その中から一般の利用者の方が自分に合ったプランを見つけるのは、多少ハードルが高いかもしれません。
あなたに代わってプランをわかりやすく解説した詳細はココから
また、現状、MVNOはdocomoまたはauの通信網で提供されていますので、利用する際にはdocomo、auのスマートフォンか、そのどちらかが提供している通信サービスが利用可能な SIMフリーのスマートフォンを用意する必要があります。
例えば、docomo回線で提供されているMVNOのSIMをauスマートフォンに挿しても認識されません。
その逆も同じで、au回線を使ったMVNOを利用するにはauのスマホが必要です。
ちなみに、SoftBankもMVNOの提供を開始するという話もあります。
実際、日本通信というドコモ系のMVNOの会社が、2016年3月にソフトバンク回線を使ったサービスを開始すると発表しました。
また、最近CMを流しているY!Mobileという会社は、ソフトバンク回線を使ったMVNOと言えます。
また、前述の通り、MVNOはサービスにかけるお金を圧縮することで安い料金を実現しています。
例えば、使っている端末が壊れたとしましょう。
ドコモやauなどの大手通信キャリアで契約している場合、壊れた端末をショップに持ち込めばその場で診断してくれますし、万が一修理する必要があってもすぐに代替機を貸してくれます。
そもそも、故障の場合に備えてあらかじめ契約時に保険に入ることもできます。
一方、MVNOではそのような手厚いサービスがありません。
そのため、故障時の対応などはすべて自分で行う必要があります。
このような知識がない場合、MVNOを使いこなすのは少し難しいかもしれません。
しかし、このような情報はインターネット上に山ほど掲載されている情報で、コミュニティなども活発に動いています。
そのため、自力でそのような情報を手に入れるのはそれほど難しいことではありません。
したがって、MVNOのデメリットも存在するものの、それほど深刻なものではないと言えます。むしろ、それに有り余るような多くのメリットが得られるのがMVNOです。
まとめ
docomo・au・SoftBankで契約した場合は月間で7GBまでLTEを利用できますから一概には比較できませんが、ライフスタイルによっては、SIMフリーiPhoneとMVNOの組み合わせて利用したほうが2年間のトータルコストは格段に安くなるケースも有ります。
なお、今では通話付きのSIMフリー携帯もあります。
なので、もしあなたがスマホでインターネットをあまり使わない場合は、このようなプランを活用することで/主要3キャリアで通話とデータ通信を契約するよりも、MVNOで音声付き契約をしたほうがが圧倒的に安くなります。