SIMフリー端末の現状
日本国内の通信事業社から販売されている多くのスマートフォンは「SIMロック」がかかっていますが、最近では通信事業社を通さずにメーカーが独自に「SIMロック」がかかっていない「SIMフリー」のスマートフォンを販売する動きが活発になりつつあります。
AppleとGoogleが国内でSIMフリー端末を発売
その中でも大きなトピックスは昨年の11月にAppleがSIMフリーのiPhone 5s/5cの販売を始めたことでしょう。実はdocomo・au・SoftBankから発売されている「iPhone 5s/5c」は「SIMロック」がかかっていること以外は同じ機種であるため、各社のSIMカードを挿入すれば各社の通信ネットワークで利用することが可能です。
また、Googleも昨年11月からオンラインストア(Google Play)などで「Nexus 5」の販売を開始しました。「Nexus 5」はイー・モバイルからも発売されていますが、こちらもSIMフリーとなっています。
そのほか、台湾のASUSなども家電量販店などを通じてSIMフリーの末端機種を販売しています。
海外からの輸入販売も盛況
世界を見回すと、国内でもメジャーな
- SONYの「Xperia」シリーズ
- SAMSUNGの「GALAXY」シリーズ
のスマートフォンも、その多くがSIMフリー末端機種として販売されています。しかし日本国内では販売されていないのが現状です。
ですが、輸入販売という形式で海外で販売されているSIMフリー末端機種を購入することも可能になっています。海外からの輸入販売を手がける会社も多く存在しますし、Amazonでも多くのSIMフリー機種が販売されています。
ただし、日本国内で海外から輸入したスマートフォンを利用する場合には「技適マーク」という通称で呼ばれる、総務省の特定無線設備の技術基準適合証明等のマークを取得している機種でなければいけません。この「技適マーク」を取得していない機種を使って日本国内で通信を行うことは電波法違反になりますので、注意が必要です。
まとめ
SIMフリーの末端はまだそんなに販売されていません。その変わりにMVNO市場が活発な動きをしています。MVNOが定着すれば末端も多数販売されるでしょう。